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犬が睡眠不足になる事ってあるの?

犬はよく眠る

犬を実際に自分で飼ってみると、実によく寝るなぁ‥とビックリされた方も多いのではないでしょうか。 特に昼間は良く寝ていて、こんなに寝てばかりで大丈夫かなぁと心配になるほど。 しかし、気になる音や知らない人が来ると瞬間にぐっすり寝ていたはずがすぐ飛び起きて吠えるためびっくりすることも。 犬というのは人間よりも約2倍の12〜14時間の睡眠を必要とします。 これは一日のおよそ半分。想像以上に多く感じる方も多いと思いますが、その分眠りが人間よりも浅く、チョットした物事の状況変化により、起きることが出来ます。 これは昔犬が夜行性であり、狩りをして生活をしていたためと言われています。 夜に獲物を狙い、活発な行動がとれるよう、昼間は身体を休め、出来るだけ眠り、自らの体力を維持していたと言われています。 そして狩りをしている生活上、自分も襲われる危険性があるため、自分を守るべく、眠りは浅く、何か気配を察知したら即動けるようにしているのです。 また、子犬のころというのはエネルギーを大量に必要とし、健康を維持するため、健やかな成長のためにさらに長い睡眠時間を必要とします。 ところが人間の勝手な都合や、周囲の環境など様々なことが影響し、犬が睡眠不足となってしまう場合があります。 犬も人間と同様、睡眠不足となってしまうと成長や健康維持に悪影響を及ぼし、ストレスや病気となり、寿命が短くなってしまう場合もあるのです。 犬が睡眠不足となるとどのような症状があらわれるのか、どんな影響があるのか、睡眠不足とならないためにはどうしたらよいかなど、犬の睡眠不足について詳しくお話していきましょう。

犬が睡眠不足になる原因とは

犬も人間と同様、物事に対して神経質なタイプもいれば、何事もあまり気にしないタイプな犬によって寝不足になりやすい、なりにくいタイプがありますが、犬が睡眠不足になるのはいくつかの原因が考えられます。

不規則な生活

飼い主の生活が不規則であると、どうしても一緒に生活をしている犬も不規則になりがち。夜犬が寝たいときに飼い主さんが電気をつけて元気に行動をしていると眠れませんし、音楽やテレビなどを大きな音で聞いていたり、話し声が大きかったりすると犬は熟睡することが出来ません。1ルームであれば仕方がないのですが、もし他に部屋がある場合には飼い主さんが起きていても犬が静かに眠れる場所を作ってあげましょう。また、出来るだけ規則正しい生活を飼い主様が心掛けてあげることが大切です。

運動不足

人間も犬も本来起きているときは活発に動くことが健康面にとってとても大切な事。身体を沢山動かすことにより、ごはんが美味しく食べられ、適度な疲労が起き、ぐっすりと眠ることが出来ます。しかし身体を動かさず、運動不足となってしまうと、疲労感が無く、質の良い眠りが出来なくなり、ごはんも美味しくなく、ストレスも溜まり、睡眠不足や健康面に悪影響を及ぼす危険性があります。朝・晩の散歩やドッグランで他の犬と身体を動かし駆け回る、広めの公園・河川敷でのボール遊び、かけっこなどを楽しむなど、適度な運動や遊びで運動不足の無いように心がけてあげましょう。

気温差と不潔な環境

暑さや寒さが激しいとやはり犬も睡眠の質が下がります。出来る範囲で犬が快適な環境で眠れるよう、配慮をしてあげましょう。また、犬は音にも敏感なので周囲で工事などが行われている場合などは出来るだけ落ち着ける場所に犬のスペースを作ってあげましょう。 また、犬は想像以上に清潔好きであり、不潔な環境をストレスと感じ、睡眠不足の原因となる場合があります。 犬のスペース内は清潔が保てているか、洗濯する必要のあるほど汚れたものは無いかなどを注意し、出来る範囲で快適なスペースを整えてあげましょう。

犬が睡眠不足になると起こる症状

攻撃的になり、表情が険しくなる(乏しくなる)

犬が睡眠不足となり起こる症状は人間とほぼ似ています。睡眠不足となるとストレスが溜まりやすくなるので、怒りっぽく、攻撃的になる場合があります。 また、表情豊かで穏やかだったのが眉間にしわを寄せたような表情になる場合や上目遣いで人を見ることが増えるようになる、表情が乏しくなるなど明らかに機嫌のよくない、元気のない表情になります。

いう事をきかなくなる

飼い主のいう事を聞かなくなった、しつけがしづらい、反抗的な態度を見せるなど今までとは違う態度を見せるようになる場合があります。

食欲が落ち、下痢をしやすくなる

下痢をしやすくなる、食欲が落ちる、身体がどこか悪いという訳ではないのになんだかいつもより元気に食べないという場合は寝不足やストレスなどの原因が考えられます。

免疫力が落ちてくる

犬の睡眠不足が続くと疲れがたまるため、免疫力が低下します。 免疫力が低下すると病気になりやすくなる可能性があります。また、毛の艶が悪くなる・皮膚炎にかかりやすくなるなど全体的に元気がなくなってきます。健康な状態の時と比べ、毛の状態が悪くなる、目やにが増える、鼻が著しく乾いているという場合は要注意。 重大な病気にかかる危険性があります。 あまり様子が違うようであれば早めに獣医さんに診てもらいましょう。

犬が気持ちよくぐっすりと眠れるようにするために

犬が良く眠れるようにするためには規則正しい生活、出来る範囲での快適な気温と湿度を保つ、清潔を心掛ける、適度な運動などを挙げましたが、さらに睡眠の質を高めるための方法をいくつかご紹介しましょう。

犬用の布団やベッドを試してみる

最近では犬の身体の大きさや季節に合わせて様々な犬専用の布団やベッドが販売しています。床で寝ている、床に薄いシーツだけで寝ているといった場合は寝心地が悪く、熟睡できない可能性があります。夏は冷感タイプでひんやりと過ごせるタイプのものや季節に対応できるリバーシブルタイプ、冬にはあたたかくすっぽりと身体全体が包み込めるものなど様々なタイプのベッドや布団があります。 また、犬は顎を乗せるのが好きなので顎を乗せる専用の枕・クッションなども販売されています。犬の寝る癖などを観察し、その犬に合ったものを選び、試してみましょう。

静かに眠れ、明るすぎない環境を整える

神経質な犬は明るすぎる部屋の環境を嫌います。昼間でも直射日光のかからないようにする、明るすぎればカーテンをする、夜は出来るだけ照明を暗くし、静かな環境を整えてあげるなど出来るだけ落ち着いて休めるように配慮してあげましょう。

飼い主・家族とのコミュニケーションを大切にすること

犬と飼い主・家族とのコミュニケーションを取ることはとても大切。いつも放っておかれ、コミュニケーションが少ないと犬は不安や寂しさでストレスが溜まります。 犬の性格にもよりますが、特に甘えん坊でいつでも誰かのそばにいたい犬の場合は十分に遊んであげ、安心させてあげましょう。 また、甘えん坊では無い犬でも一定のコミュニケーションは大切です。 飼い主や家族と触れ合うことで安心感を得られ、精神的に安定し、質の良い睡眠を得られます。

夜ぐっすり眠れるように食事に気を付ける

お腹がいっぱいになると人間は眠くなります。犬もそれは同じです。夕方たっぷり散歩をした後の食事は朝よりも多めにし、お腹が満足となるように配慮してあげましょう。 沢山活動した後に満足のいく食事と落ち着いた環境を整えてあげれば自然と眠くなり、睡眠の質も高まります。

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